領収書よりも詳細が記載されたレシートの方が証明力が高い!
「領収書お願いします!」
「宛名はどうされますか?」
「スリジャヤワルダナプラコッテ株式会社です」
「えっ、もう一度お願いします」
このやりとり、まだやっていますか?
領収書を発行してもらうのは、時間をかけて証明力を下げている作業なので、普通にレシートをもらって終わりにしましょう。
領収書でなくレシートの方が逆にいい
コンビニでボールペンを買った、スーパーで従業員用のお茶菓子を買った、
そのような場合、「レシートでなく必ず領収書でないといけない」、と思っていませんか?
領収書は、実際に支払ったことの証明になるので、税務署に対する客観的な証拠として有効な書類となります。しかし、証拠書類は「領収書」でないといけない、というのは都市伝説というより、ひと昔の話です。
ひと昔前のレジだと、レシートに金額しか出なかったりしました。
最近では、レシートに日付、金額、支払内容、発行者、などの詳細が記載されています。
何を購入したのかよくわからない領収書よりもレシートの方が、より証明力が高くなっているのです。
レシートでも古いレジの場合は領収書をもらう
最近のスーパー、コンビニで発行されるレシートは「領収書」として代用することができます。
形式は領収書でなくても、「取引明細、引落明細、領収、受領」、といった文言が入っていれば、金銭受領書に該当(印紙税法基本通達17号の1)し、領収書として有効になるのです。
ただし、気を付けなければいけないのは、ひと昔前のレジで出されたレシートの場合です。
老舗の個人商店だったりすると、レシートに金額しか表示されない場合があります。
私の事務所の近所の和菓子屋さんは、今でも金額しか記載されないレシートが出るので、その場合は領収書をもらった方がいいでしょう。
その場合、「日付、領収書の宛名、何を買ったか」を必ず記入してもらうようにしましょう。
税理士わくい
レシートをもらい忘れても経費にできる
ついうっかりレシートをもらい忘れた、間違って捨ててしまった、そんな場合でもご安心を。
領収書がなくても、「出金伝票」に支払情報を記録して証拠を残しておけば必要経費にできます。
また、もらい忘れや捨ててしまった場合以外にも、電車賃やバス代、香典など領収書をもらいにくいものでも、記録をしっかりしておけば必要経費として計上して問題ありません。
飲食代などの交際費は領収書の方がいい場合もある
取引先との食事代を全部こちらで済ませた場合の接待交際費についても、レシートの裏に「どこの誰と、何人で、何の話で会ったのか」を記載しておけば問題ありません。
ただし、料金を折半する場合は、お店側に領収書を分けて出してもらうことになります。
支払は折半だったのに、一方はレシートをもらって支払の全額を経費にして、一方は折半分を出金伝票で経理をするという問題も起こりかねません。
このような場合は、レシートでなく領収書でもらった方がいいでしょう。
また、書類の管理上の観点から、接待交際費は領収書でもらうというルールを決めるのもありです。
高額な商品や飲食代などの支出をしたとしても、レシートだと宛名が記載されません。
また、領収書の方が印字が消えないのと、裏面に情報の書き込みをしやすいというメリットもあります。
少額はレシート、高額は領収書などのルールは状況に応じて決めておくのもいいかと思います。
まとめ
今まで領収書だったのを、レシートをもらって終わりにするだけでも時間的にも精神的にもラクになります。
時間は有限、チリも積もれば山となる。
もし、わざわざ領収書の発行をお店側に依頼しているのなら、これからはレシートをもらってすぐ帰りましょう。
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【本日の一言】
今日から新しい年度。新社会人時代思いだすね。
【Good&New】
新年度で天気がいい。
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産業カウンセラー講座参加。
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