会社が発行した源泉徴収票の金額が間違っていた場合の対処法とは!?
群馬県太田市のワリとフランクな税理士わくいです。
中小法人、個人事業主の夢と成功を支援する特化型税理士です。
会社員は多くの場合、確定申告をする必要はなく、会社に年末調整をやってもらえば完了となります。
そして年末調整が終わると会社から源泉徴収票を発行してもらいます。
もし、会社からもらう源泉徴収票に記載されている支払金額が間違っていたり、各種所得控除モレ、住宅ローン控除モレ等がわかった場合はどうしたらいいのか。
そのような場合の、対処法をお伝えいたします。
今日も元気にいきましょー!
税理士わくい
源泉徴収票が間違っていることもある
みなさん、源泉徴収票が間違っていないかチェックしていますか?
税理士わくい
私は会社員時代、一度もチェックしたことがありません。
源泉徴収票に記載されている数字が間違っているなんて、思ったこともありませんでした。
というより、 税理士事務所で働くまで、「年末調整」の意味が全くわかっていませんでした。
年末になるといくらか手取りが増える、還付金がもらえてラッキー(何でか意味はわからないけど)ぐらいの感覚でした。
完全に会社任せです。
そのような私でしたが、今となっては少し状況が違います。
一応、税理士ですから。
税理士わくい
会社から発行される源泉徴収票が間違っているなんて疑う人は少数だと思いますが、実は、源泉徴収票に記載されている金額が間違っているというケースは案外あるものです。
年末調整業務というと、従業員が扶養控除等申告書などの書類を記載した後に、会社の人事や経理がチェック&年末調整ソフトに情報入力という流れになります。
チェックするのは人なわけですから、それは人的ミスが発生してもおかしくはありません。
数字を手打ちで年末調整ソフトに入力していれば、打ち間違えがあってもおかしくありません。
今ではクラウド型の給与ソフトで、従業員個人が年末調整に関する情報を直接登録して、年末調整を進めることもできます。
ですが、そのような会社はまだまだ少なく、中小零細企業の場合は手書き&手打ち入力の会社がほとんででしょう。
私が知るパターンですと、源泉徴収票の「支払金額が間違っている」、「住宅ローン控除が漏れている」、「扶養の人数が間違っている」なんてこともありました。
住宅ローン控除が漏れていると、所得税に大きな影響が出るだけでなく、住民税が増えてしまう可能性があるので結構深刻です。「でも、年末調整が終わってしまっているし、その後の対処法はどうしらたらいいのかわからない」、という人もいるでしょう。
ケースによって対処法が異なります。
順を追ってみていきましょう。
チェキラですね!
スタッフA美
源泉徴収票の所得控除等の金額が間違っていた場合の対処法
1/31までの場合
年末調整の結果、会社から発行された源泉徴収票の金額が間違っていた場合は、1/31までなら会社に訂正の依頼をします。 そして訂正後の正しい源泉徴収票を発行してもらいましょう。これで完了です。
- 住宅ローン控除
- 扶養控除
この、あたりは所得税や住民税に影響の出やすいところなので、確認しておきましょう。
1/31を超えた場合
- 保険料控除が漏れている(又は会社に出し忘れた)
- 扶養控除が漏れている(又は会社に出し忘れた)
- 住宅ローン控除が漏れている(又は会社に出し忘れた)
- 国保など追加の社会保険料控除が漏れている(又は会社に出し忘れた)
といった場合は、発行済の源泉徴収票をもとに所得控除など追加して確定申告をすればOKです。
残念ながら会社では年末調整のやり直し、という形で対応できません。各種控除のモレがある源泉徴収票をもとに確定申告をすれば、多くの場合は還付を受けられます。
給与支払額や源泉徴収税額が誤っていた場合の対処法
なかには、各種控除は間違っていないけど、
- 給与の支払金額(総支給額)
- 源泉徴収税額
が本来の数字と異なっている、という場合があります。
完全に会社サイドの入力ミスのパターンです。
そのような場合は、従業員側で源泉徴収票の数字を修正することができないので、支払金額や源泉徴収税額を訂正した源泉徴収票を会社に発行してもらい、訂正後の源泉徴収票をもとに確定申告をします。
仮に、当初の源泉徴収票の支払金額が本来よりも少なく記載されており、その他の項目は間違っていない場合は、本来よりも少なく税金を納めていることになります。
このような場合は、確定申告で従業員が自ら納税をすることになります。
年末調整を訂正するための確定申告をすることで、あなたが税務署から問い詰められたりペナルティを受けることはありません!
税理士わくい
むしろ、同情されます!
ムー係長
年末調整を間違える主なパターン
源泉徴収票の金額を間違えるパターンとしては、会社側のミス以上に、従業員側で扶養控除等申告書などの記載ミスや記載モレが多いのかと思います。
年末調整を間違いなくバッチリ完了させるうえで次のポイントは特に注意しましょう。
- 住宅ローン控除(2年目以降は会社に書類提出)
- 扶養控除(家族が増えた減ったを扶養控除等申告書に記載)
- 生命保険の新旧が間違っている(控除証明書をよく見るしかない)
減税が少額でも住民税に影響するので確定申告はした方がいい
少しくらいの還付金はいらないです。
それでも確定申告はしないとダメ?
起業家さや
と聞かれることがありますが、
所得税は大したことなくても、住民税にも影響するので申告した方がいいですよ!
税理士わくい
他にも子育て世帯の場合は保育料の区分に影響する可能性があります。
保育料は夫婦の住民税の合計で決まります。
少しでも所得を減らすことができる所得控除を活用することで、住民税の所得割を下げることができ、保育料の区分が一つ下げられるかもしれません。ギリギリのところで保育料区分が上がってしまっている場合は特にです。
毎月の保育料が安くなるのは子育て世帯には大きなメリットになります。
手間だからといって確定申告をやらないと日々の節約が報われない形になってしまうかもしれません。
検証する価値は十分にアリですね!
インターンけろ吉
まとめ
源泉徴収票の金額が間違っている場合は、気付いたらすぐに会社に言って訂正してもらいましょう。
そして必要に応じて確定申告をすればそれでOKです。
特に住宅ローン控除が漏れている場合はすぐにわかりますので、一度チェックすることをオススメします。
税理士 涌井大輔事務所は夢を持って創業される経営者様を応援しています!
今日もご覧いただきありがとうございました。
群馬県太田市の【ワリとフランクな税理士】涌井大輔でした。
《対象エリア》
群馬県…太田市・伊勢崎市・桐生市・みどり市・前橋市・高崎市・館林市等群馬全域
埼玉県…本庄市・深谷市・熊谷市
栃木県…足利市・佐野市・宇都宮市
※税理士 涌井大輔事務所はクラウド会計で遠隔支援も行っております。
その他地域についてもお気軽にご相談ください。
※日本政策金融公庫や銀行融資支援のご相談たくさん頂いております!