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自己資金があっても創業期に日本政策金融公庫でお金を借りておくべき理由とは!?

    
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自己資金があっても創業期に日本政策金融公庫でお金を借りておくべき理由とは...

「お金を人から借りてはいけない」

親からそのように教育を受けた方もいるでしょう。

私もその一人です。

「お金を借りる=悪」

ですが、これは、いわゆる一般個人の話です。

事業を行う上で、お金を借りる事は、むしろ成功への近道でもあるのです。

日本政策金融公庫が創業者にお金を貸す理由

皆さんだったら、実績のない出来立てホヤホヤの会社にお金を貸そうと思いますか?

もしくは、その会社の株を購入しようと思いますか?

 

私ならノーです。

税理士わくい

 

お金を貸す側の立場からすれば、「信用力もほとんどない会社にお金を貸す」、なんてことは正気の沙汰ではありません。

中の良い友達にお金を貸すのだって、「それは無理」、と抵抗がある方も多いでしょう。

では、日本政策金融公庫が創業期の起業家にお金を貸すことができるのはなぜのでしょうか

それは、日本政策金融公庫のバックには国・政府がいて、日本で起業する起業家の後押しをしているからです

国からすると起業家が増える、という事は、新たな仕事が創出され、雇用が生まれることになります。

これらは国の税収の発生源でもあります。

起業家が頑張れば頑張るほど国の税収も増えることになります。

つまり、国や政府が起業家をサポートすることで日本全体が潤うことになるのです。

 

創業期を逃すとお金が借りにくくなってしまう!?

融資審査をする場合、創業期の起業家については、多くの場合が事業の実績がないため、すべては見込みで返済能力や成長性を判断することになります。

実績がないのにお金を貸してくれる、という時期は創業期以外にはない好条件なのです

創業後1年、2年経過してから、

お金がなくなったから貸してほしい」

起業家B吉

と金融機関に相談しても、その1年、2年の実績も審査の対象となります。

「実績がおもわしくないため、資金不足になった、だからお金を借りに来た」、という理由だと、融資審査が通過する可能性は非常に厳しくなります

もし、借りる理由が、「お客さんが増えてきたので、仕入れ資金を増やしたい、設備を増やしたい、営業車を増やしたい」、といったように、前向きな理由で、裏付けのある利益計画・資金計画が作成することができれば、融資審査の通過率も高まります。

 

創業期はお金が足りていても公庫でお金を借りておく

創業してから6ヵ月以上経過してしまうと、創業後の実績も融資審査の対象となってきます。

そうなると、その期間の実績がおもわしくなければ、審査通過のハードルも高まってしまいます。

「いやいや、経営状況が厳しくないからお金を借りるんでしょ」、と言う経営者がいますが、私の経験上それは事業計画・資金繰り表をしっかり作成しておけば対処できた問題です。

特に、創業期~創業1年後位の資金計画は、しっかり作成しておけば、どのくらいの時期でお金がなくなる、というのはわかるものです

「創業後にお金がなくなって、急遽資金調達をしなければならない」、というタイミングではすでに遅いのです。

「今はお金が足りているから、必要以上に資金調達しなくてもいいかな」、と考える経営者もいますが、1年後の資金計画を検討していない場合が結構多いと感じています

資金繰り表を作成し、「半年後~1年後には資金繰りが厳しくなるな」、ということが確認できたなら、創業時にはお金が足りていたとしても、実績がなくても融資を受けやすい創業期に創業融資を受けておくことをオススメします。

 

創業融資なら日本政策金融公庫がオススメ

創業融資を受ける場合は、主に日本政策金融公庫か、地方銀行や信用金庫などの地域金融機関からお金を借りることがほとんどです。

創業融資をしてくれる金融機関をどう選べば良いかということについては、国がバックについている日本政策金融公庫で、借りることが第一順位となります

その理由は、日本政策金融公庫の融資は金利が低く、原則無担保・無保証でお金を借りることができるところにメリットがあるからです。

 

地域金融機関で創業融資を受ける場合は、ほとんどは「保証協会付き融資」となります

保証協会付き融資の場合、保証協会に別途保証料を払う必要があるので、融資金額から保証料が値引きされた金額が通帳に振り込まれることになります。

また日本政策金融公庫と地域金融機関の融資枠は別枠というメリットがあります。

なので、このメリットを活かすとすれば、まずは日本政策金融公庫でお金を借りておいて、今後地域金融機関でお金をスムーズに借りることができるように、50万円くらいの融資実績を作り、金融機関との関係性を築いておく必要があります

一度、実績を作っておけば、その後お金を借りやすくなるので、少額でもいいので地域金融機関でも融資実績を作っておくことをオススメします。

 

まとめ

事業実績がないのにお金が借りられる時期は創業期しかありません。

創業期なら事業の「見込み」にお金を貸してくれます。

半年後、一年後には資金が不足するな、ということが確認できたら、資金が足りていても創業期に創業融資を受けておくことをオススメします。

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今日もご覧いただきありがとうございました。

群馬県太田市の【ワリとフランクな税理士】涌井大輔でした。

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