事業計画作成の重要性
事業計画作成の重要性
日本政策金融公庫総合研究所が発表した「起業と起業意識に関する調査」(2015年)によれば、事業計画書を作成したかしないかによって、なんと売上に差があることが分かりました。
事業計画書を「作成した」起業家の内、38.0%は売上が「増加傾向」であるのに対し、事業計画書を「作成しなかった」起業家は23.6%と14%以上下回っています。
また、事業計画書を作成したか、しないかで、その後事業が軌道に乗ったかどうかにも差が出ています。上記アンケートの事業計画書を作成した人の内、事業が「軌道に乗った」と回答した人の割合は70.4%であるのに対して、事業計画書を「作成しなかった」人の55%が事業が「軌道に乗っていない」と回答しています。
つまり、事業計画書を作成することによってビジネスは拡大しやすく、事業が軌道に乗りやすいということがいえます。
このアンケート結果をみて、「たまたまそうなったんじゃないの?」「計画なんて思い通りにいくわけないじゃん」と思われた方もいるかもしれません。
しかし、ビジネスを軌道に乗せる人はビジネスは思い通りにいかないからこそ、計画を立てて行動し、常に軌道修正させていく重要性を知っています。
これは、英語がわからない人が自力で初めて海外旅行へ行くのと同じことが言えます。
海外に行くにしても、「どこに行きたいのか」「何日間行くのか」「誰と行くのか」「いくらかかるのか」「どういう手段で行くのか」「危険地域はどこか」など、おおざっぱでも調べて置かないことには目的地までたどりつけないし、何とかたどり着いたとしても資金が枯渇したり、危険地域に突入する可能性も高まります。
行ったことのない海外へ行く場合は、おそらく多くの方が計画は立てると思います。
ビジネスにおける計画こそ事業計画です。
思い通りにいかないからこそ、計画を立てることが重要になってきます。
会社生存率は低いんです
起業される方の多くは、不安を抱えながらも夢や希望がそれを超えているから行動されているかと思います。
しかし、あえて厳しい現実をお伝えしておきます。
会社を設立して5年後に生き残る確率は約2割と言われます。
この厳しい壁を乗り越えられるかどうかは、経営者様がご自身の本業に対する意識はもちろん、会計・財務に関する意識を持っているかどうかが大きな割合を占めるといっても過言ではありません。
成功する企業の多くは数字に強い傾向があります。
少なくとも、ご自身のビジネスで重要なポイントは必ず抑えています。
もちろん、初めから数字に強かった人は多いとは思いませんが、数字に対する意識だけは強く持っておく必要はあると思います。
まとめ
事業の方向性や目標を、ご自身の頭の中だけで完結させることなく、それを誰がみてもわかる形にする必要があります。
つまり、想いの数字・数値化です。
言い換えれば、事業計画の策定になります。
想いを数値化することができれば、具体的行動を起こしやすくなります。
慣れないと面倒だと思うかもしれませんが、事業計画は事業継続に非常に重要な手段の一つでもありますので、是非着手してみてはいかがでしょうか?
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